寺の跡取りで思い出した。もう30近く前の話
うちの実家近くの寺は、住職に種がないらしく跡取りができる見込みなし
んで、近所の親戚筋であり、旧家で家柄も申し分なかった俺の家に
「俺を養子によこせ」との要求があった。
その話に祖母も父も少し乗り気だったけど
母は猛反対だったらしい。
でも結局、「あの寺の養子になれば、一生左団扇で暮らせるから」
と祖母や父、さらに檀家の親戚連中から総攻撃で説得されて
息子の将来が安泰で幸せになってくれるなら、と泣く泣く養子の話を飲んだそうだ。
一度は決まりかけた俺の養子の話だけど、結局、俺が養子になることはなかった。
理由は、親族会議の席で俺が泣いて抵抗したから。
母にしがみ付いて泣く幼稚園児と、泣いて俺を抱きしめる母を見て
父や祖母はもちろん、親戚一同それ以上養子の話を続けることはできなかったらしい。
当時は2ちゃんなんてなかったからエネなんて言葉知らなかったけど
今振り返ってみれば、当時の父は立派なエネだったんだろうな。
嫁姑問題で散々苦労したうちの母は、今は「同じ思いは俺嫁にはさせない」と言ってる。
過去、母は何度か家から逃げ出そうと思ったこともあるらしいが
最近まで家計を父に握られていたので、それが出来なかった。
嫁には、そういう思いはさせたくないらしく
結婚直後、どうしても耐えられなくなったら、これで一人暮らしをしてほしいと
300万を嫁に手渡したりしてる。
おかげで家は、嫁と姑が異常に仲がいい。
ほぼ毎日メールしてるし、長期休暇のとき俺実家に帰ろうと言い出し、
そのスケジュール調整するのは、俺ではなく嫁。
俺実家との同居もOKし、トメの老後の世話をしたいと、
俺が聞いてもいないのに言いだしたりする。
それで収まるなら、まだ救いのある親戚だったんだね。
良い話だな
最後に「そして今はニートです」が来るかと思った(´・ω・`)
今の価値観に照らし合わせてエネ話で片付けるのはどうかと思う。
それも30超えたおっさんが。
泣いて抱き合う母子を見て良心を取り戻したんだな
なんか日本昔話のようだ
幼稚園児ならトラウマになりそうな話だな。
で、そんなに裕福な暮らしの寺だったの?
それでもなお引き離そうって考えられるやつは極少数だと思う
それをやれるのが真のエネ夫と呼ばれるのだろう。
>>599
父方は旧家だけど、母はどちらかというと庶民だからな。
庶民が旧家に入って、夫が相変わらず旧家のやり方を通したら
今で言えば、エネなんじゃないかと。
>>601
地元近隣では、やや大きめな寺程度
母が泣く泣く承諾したのは
収入が高額というより
何もせずゴロゴロしてるだけでもサラリーマン以上の金が入ってくる
おいしい商売だってのが決め手だったって言ってた。
生家から通えないほど遠かったの?
やっぱ、お寺としては、子供の頃から仕込みたいもの?
そうなの?用事多そうなイメージだ
>>607
俺の家と寺までは、歩いて5分ぐらい。
余裕で通えるけど、住職としては
自分の息子として育てて、自分の意のままに動く人を
次の住職に据えたかったとのこと。
まあ、俺が生家から通って坊主やってたんじゃ
結局、俺は俺実家の側の人間になっちゃうし
親戚内では、俺実家の発言権が強まるだけ。
それだと、住職としては、
乗っ取りにあった会社の社長のようになってしまうから
嫌なんじゃないかと。
「ものの例え」でしょ。
ある意味貴族みたいなもんだから。
檀家が多い寺だけだろうけど
その後、寺とぎくしゃくしなかった?
朝が早くて、常に誰が来てもいいように掃除を行き届かせておかなきゃならないのが
きついなぁ…
俺も俺の嫁も駄目だ。
檀家ってアポなしで来るの?
>>610
いや、実際サラリーマンよりは随分楽だろ
上司から怒鳴られることもないし
過労死する坊主なんて、聞いたことないし。
たまに葬式するだけで一生楽して暮らせるなんて
いい商売だとおもうけど
まあ、偉そうに出来るし、ストレスは少ないかもしれないが、盆暮れ、彼岸の繁忙期は
大変そうだ。
宗教施設ってそういうとこかと>アポなし
>>613
かなりギクシャクしたみたい。
その後10年ぐらい、俺は住職から隔離されて
住職と直接話した記憶がないから、詳しくは分からないけど。
親戚内の人は、主だった人は全員、
俺と母が泣いて嫌がってるの自分の目で見てるから
あれじゃあ、養子縁組の白紙撤回も止むを得ないだろうってことで
それほどギクシャクはしなかったみたいだけど
>>614
俺が養子にされそうになった寺は、
朝のお勤めで鐘を鳴らしたり、境内の掃除をしたりするのは
別のお坊さんがしているよ。
住職は、昼頃まで寝てたりするし、
よく繁華街のスナックを飲み歩いていたりする。
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