603: 20/10/13(火)15:01:03 ID:AE.n5.L1
かなり昔、地方紙にちっさく乗った事件。
当時育休中だった私は、ある日の午前中に一歳の娘と家の前で遊んでた。
そしたら、いきなり人の怒鳴り声みたいなのが聞こえた。
男性の声で、なんていってるか良く聞き取れないけど、「てめぇーこの〇×△☆!」みたいな感じ。
何だ何だと娘と手を繋いであたりを見回すと、三件ほど先の曲がり角から、猛ダッシュで出てくる男が。
片手に金属シャベル(大きいやつ)をもった男性だった。
男は「むがー」みたいな叫び声をあげて、角のお宅に飛び込むと、突然シャベルで窓ガラスを破壊。
うわー、とか、ぎゃー、みたいな悲鳴やガラスの割れる音がとどろいた。
男はさらに吠えて、向かいのお宅に突撃して、停まってる自動車のドアにシャベルを突き刺す。
ぎゃーぎゃー叫びながら車をバンバン叩いてて、とても正気の人間のすることじゃなかった。
ここでやっと、ヤバイ逃げなきゃ!?って意識が生まれて、娘を抱っこしたんだけど、
その瞬間くるっと男が振り替えってこちらを見た。
もう、あの時の本能がぞわっとするような危機感は忘れられない。
無我夢中で娘を抱えて家に駆け込み、鍵をかけた…までは良かったんだけど、そのドアをバーン!!!てシャベルで叩かれた。
本当に恐怖を感じると、人間て叫ぶことすらできないんだね。
とっさに娘を抱えたまま土足で家の階段をかけあがり、2階のトイレに籠城して鍵をかけた。
背後から、どしゃーん!ってガラスの割れる音がして、生きた心地がしなかった。
半べその娘を抱きしめ、静かにさせながら、足はガクガクだし手もブルブル。
頭の中に、あの男が家に侵入して私たちを探し回る光景が何度も浮かんだ。
どうしよう!?武器になるものは掃除ブラシしかない!立ち向かう?でも娘を危険にはさらせない!
2階にあがってきたら?階段で突き落とせば何とかなる?そんな上手くいく?
とにかくドアを破って入ってきたら、自分はどうなろうと娘だけは守らなきゃ!
なんて、脳内でぐるぐる考えてた時間が修羅場だった。
男が今どこにいるのか、トイレからは分からなかったから、とにかく息をひそめてるしかなかったんだけど、
やがて階下から「おーい!奥さん無事かー?!危ないやつは捕まったぞー!」って
近所のおじさんが声をかけてくれて、それでやっとドアを開けることが出来た。
降りてみると、居間の窓に巨大なヒビが入っててガラスが散ってたし、玄関ドアは傷だらけ。
外に出ると、ご近所さんが不安そうにひしめきあってた。
私と娘が無事なのをみんな喜んでくれて、安堵からボロボロ泣けてしまった。
近所の人からその後聞いた話。
男は我が家を襲撃したあとも、次々とシャベルで他の家を攻撃してったらしい。
そしてとある家の前で、騒ぎを聞き付け出てきた近所の人たちに取り押さえられ、警察へ。
あれだけ暴れてたにも関わらず、怪我人は出なかったそう。
色々あって、しばらくしたあと男性の身内の人が謝罪に来てくれた。
男性は若年性の痴呆だったと言われた。攻撃性が強く出る症状?とかで、施設への入院を
検討していたがそれが本人に知られてしまい、逆上してあんな犯行に及んだらしい。
身内の人はすごくやつれてて、ドアとかの弁償もきちんとしてくれ、何だが気の毒になってしまった。
それでも、あの時の恐怖は忘れられないし、痴呆って本当に恐ろしい病なんだなと身に染みた出来事だった。
当時育休中だった私は、ある日の午前中に一歳の娘と家の前で遊んでた。
そしたら、いきなり人の怒鳴り声みたいなのが聞こえた。
男性の声で、なんていってるか良く聞き取れないけど、「てめぇーこの〇×△☆!」みたいな感じ。
何だ何だと娘と手を繋いであたりを見回すと、三件ほど先の曲がり角から、猛ダッシュで出てくる男が。
片手に金属シャベル(大きいやつ)をもった男性だった。
男は「むがー」みたいな叫び声をあげて、角のお宅に飛び込むと、突然シャベルで窓ガラスを破壊。
うわー、とか、ぎゃー、みたいな悲鳴やガラスの割れる音がとどろいた。
男はさらに吠えて、向かいのお宅に突撃して、停まってる自動車のドアにシャベルを突き刺す。
ぎゃーぎゃー叫びながら車をバンバン叩いてて、とても正気の人間のすることじゃなかった。
ここでやっと、ヤバイ逃げなきゃ!?って意識が生まれて、娘を抱っこしたんだけど、
その瞬間くるっと男が振り替えってこちらを見た。
もう、あの時の本能がぞわっとするような危機感は忘れられない。
無我夢中で娘を抱えて家に駆け込み、鍵をかけた…までは良かったんだけど、そのドアをバーン!!!てシャベルで叩かれた。
本当に恐怖を感じると、人間て叫ぶことすらできないんだね。
とっさに娘を抱えたまま土足で家の階段をかけあがり、2階のトイレに籠城して鍵をかけた。
背後から、どしゃーん!ってガラスの割れる音がして、生きた心地がしなかった。
半べその娘を抱きしめ、静かにさせながら、足はガクガクだし手もブルブル。
頭の中に、あの男が家に侵入して私たちを探し回る光景が何度も浮かんだ。
どうしよう!?武器になるものは掃除ブラシしかない!立ち向かう?でも娘を危険にはさらせない!
2階にあがってきたら?階段で突き落とせば何とかなる?そんな上手くいく?
とにかくドアを破って入ってきたら、自分はどうなろうと娘だけは守らなきゃ!
なんて、脳内でぐるぐる考えてた時間が修羅場だった。
男が今どこにいるのか、トイレからは分からなかったから、とにかく息をひそめてるしかなかったんだけど、
やがて階下から「おーい!奥さん無事かー?!危ないやつは捕まったぞー!」って
近所のおじさんが声をかけてくれて、それでやっとドアを開けることが出来た。
降りてみると、居間の窓に巨大なヒビが入っててガラスが散ってたし、玄関ドアは傷だらけ。
外に出ると、ご近所さんが不安そうにひしめきあってた。
私と娘が無事なのをみんな喜んでくれて、安堵からボロボロ泣けてしまった。
近所の人からその後聞いた話。
男は我が家を襲撃したあとも、次々とシャベルで他の家を攻撃してったらしい。
そしてとある家の前で、騒ぎを聞き付け出てきた近所の人たちに取り押さえられ、警察へ。
あれだけ暴れてたにも関わらず、怪我人は出なかったそう。
色々あって、しばらくしたあと男性の身内の人が謝罪に来てくれた。
男性は若年性の痴呆だったと言われた。攻撃性が強く出る症状?とかで、施設への入院を
検討していたがそれが本人に知られてしまい、逆上してあんな犯行に及んだらしい。
身内の人はすごくやつれてて、ドアとかの弁償もきちんとしてくれ、何だが気の毒になってしまった。
それでも、あの時の恐怖は忘れられないし、痴呆って本当に恐ろしい病なんだなと身に染みた出来事だった。
本日のピックアップ |ω・)ノ
~ここから記事の続き~
604: 20/10/13(火)16:04:32 ID:Kk.5x.L1
近所の人達が>>603親子を心配してる絵がすごく良く伝わってきた…皆怪我無くて良かったね
犯人の家族も怪我人、タヒ人が出なかった事だけは本当に良かったって思ったろうな
動けるこの手の病気は大変だわ
犯人の家族も怪我人、タヒ人が出なかった事だけは本当に良かったって思ったろうな
動けるこの手の病気は大変だわ
605: 20/10/13(火)17:19:55 ID:HM.dv.L1
その近所の人もよく取り押さえたな。身体的な被害が出なくて良かったー。
606: 20/10/13(火)20:39:29 ID:AE.n5.L1
>>605
そのあたりは私もホッとしました。
手当たり次第暴れた結果、男のシャベルが家の金属の柵にはまってしまい、抜こうともがいてるところを
おじさん達が寄ってたかって押し潰して無力化したと聞きました。
一度押さえつけられると、とたんにぼうっとして大人しくなったようで、かけつけた警察も
男の静かな様子とあまりの被害(物損)の落差に困惑してたみたいです。
そのあたりは私もホッとしました。
手当たり次第暴れた結果、男のシャベルが家の金属の柵にはまってしまい、抜こうともがいてるところを
おじさん達が寄ってたかって押し潰して無力化したと聞きました。
一度押さえつけられると、とたんにぼうっとして大人しくなったようで、かけつけた警察も
男の静かな様子とあまりの被害(物損)の落差に困惑してたみたいです。
607: 20/10/13(火)22:58:05 ID:b7.rb.L1
>>603
貴方の逃げ足が、少しでも遅かったら、一体どうなってたの……?
語彙が追いつかない程の恐怖を感じるよ……。
貴方の逃げ足が、少しでも遅かったら、一体どうなってたの……?
語彙が追いつかない程の恐怖を感じるよ……。
608: 20/10/14(水)00:36:57 ID:rS.o9.L1
おじさんも家に入って行ったら犯人が来たと思って怖がらせちゃうと思って下から呼び掛けたんだね
おじさん達が不在でスコップが挟まって踠いてなかったらと思うと…
不幸中の幸いとは正にこういう事だわ
おじさん達が不在でスコップが挟まって踠いてなかったらと思うと…
不幸中の幸いとは正にこういう事だわ
この記事へのコメント
>施設への入院を検討していたがそれが本人に知られてしまい、逆上してあんな犯行に及んだらしい
何でクズに限って身の程を弁えられないんだろうな
世が世なら間引きや姥捨てされても文句言えないゴミなんだから、迷惑かけてスイマセン言いながら大人しく施設行けや
若年性痴呆が良くない方向で暴走してしまった様だが
人的被害が無かったのと事情抱えた当事者家族が事後処理対応して
何とか消化できてる様なのが救い
違法薬物かと思ったら、若年性認知症か。本当に怖かったろうな。
身内の方々も気の毒だわ。