憎んでいた父親の行いを、結局自分も繰り返していると気づいたときが衝撃。地味な話のわりに長いです、すみません。
再婚家庭で、母の連れ子として育った。
母いわく、実父は「口がうまい遊び人」だったらしく、母と結婚してからもあまり家庭には居つかなかったという。それゆえに異母兄弟が何人かいるらしいけど、そのあたりはよく知らない。
それに引き換え、再婚相手は「遊び歩かないし、自身にはほとんどお金を使わない。真っ当だ」と。
しかし実際は、働かない人だったから、単純に使うお金がなかっただけなように思う。
かといって家事もしないから、家の中で飼っておくだけで、部屋は荒れ放題。当時、自分は小学生~高校生だったけど、学校から帰ったらまず掃除、という感じの生活でうんざりしていた。
今はそんな環境で子ども育てるなよ、と思うけど、
当時の自分は、母をかわいそうなお姫様のように思っていた。
まず再婚相手がアレだし、仕事もたびたび持ち帰ってくるし(業界的にそんなもんだそうだ)、いつも疲れているように見えた。
将来自分は堅実な仕事をして、母を幸せにするぞ、と思っていた。
しかし、成長するにつれて、母の言動に違和感を覚えることが多くなっていった。
最初に疑問を持ったのは、高校生だったある日、仕事から疲れて帰ってきた母に、再婚相手が「ちょっとなに座ってるの。まだやること(家事)いっぱいあるでしょ」と言い放ったとき。
見ていた自分はカッときて「てめえでやれよ!」と口走り、再婚相手が逆切れして大暴れ。母は再婚相手を擁護し、結果的に自分が割を食って終わった。
どうして働きも家事もしない、母を労わりもしないクズ男と別れないのだろう?と、やっと疑問に思った。
観察していると、母は、余所で「旦那は働かないし、家事もしないし、子どもも手がかかって私大変なの」と愚痴るいっぽうで、再婚相手には「仕事選びは慎重になっちゃうよね」と言う。
その舌の根も乾かぬうちに、自分には「あの人(再婚相手)邪魔よね、消えてくれないかな」と耳打ちする。と思えば「あんたが悪いんだから、あの人に感謝しなさいよ!」と言う時もあって、日によって主張することが変わる。
最初はただ八方美人で気の弱い人なのかなと思ったけど、どうしてか母は、自分に対しては強気だった。
話を聞いてもらいたい時期もあったけど、「言い訳するな」「口がまわるのね、父親にそっくり」「誰もあんたに興味ない」とけんもほろろ。
やることなすこと否定されるのはつらい、自分の話し方が悪いのか、どう話したら聞いてくれるかと尋ねたことがあったが、母は「鍛えてあげてるの」と言った。
「社会に出たらもっとつらくて、ひどいことを言われるんだから。今のうちに私が鍛えてあげてるの。それで傷つくなら、あんたが悪いの」
この返答には驚いた。当時はなんだかんだで、気持ちを訴えればいつか届くと信じていたところがあったんだと思う。
その後、いろいろしんどかったので、大学生になったとき家を出た。
学費と生活費のやりくりで常に火の車だったけど、周囲のサポートがあってどうにか乗り切った。
母とのやり取りはあったものの、話がいつも「あんたが悪い。全部あんたが悪い」で着地するのが嫌になって、ゆっくり疎遠にしていった。
自分としては自然とそうしていたけど、気づけば「実父と同じこと(=母を見放す)」をしていたと自覚した時が衝撃だった。
そして、文中では触れなかったけど、弟(再婚相手の子)も同じなんだよね。
弟は現在ニートで家事もしないと、人づてに聞いた。
というか例によって母が愚痴っているようで、親族は大体知ってる。「遊びまわってるわけじゃないし、お金はかからないから」とかばうところまで一緒。
とはいえ、弟はコロナ禍もあるから、仕方ないのかもしれないけど。
当時は「あんたの父親は~」と会ったこともない人間を引き合いに出して責められることに憤っていたし、屈辱だった。
「自分は絶対そんなことしない。母を幸せにするぞ」と思っていたし、家を出た当初は「母を地獄に置いてきた。ごめんなさい」と涙が出てきた日もあった。
でも、今の自分は「母だって望んで不幸な状態でいるんじゃないのか」「もう巻き込まないでほしい」と冷たく考えている。
やっぱり遺伝の影響ってあるのかなぁ、と考える日が来るなんて思いもしなかった。
現在の仕事がコロナ禍でリモートワークになって、静かな時間が増えて、ふと昔のことを思い出しすことが多くなった。30を過ぎてなんだか恥ずかしい。
一人で暇にしているのがよくないと思うので、自宅でできる新しい趣味でも探そうと思います。けじめとしてカキコ。
自分でもわかってると思うんだけど、明らかに母親は不幸な自分を誇りたい人で、そのためには他人を不幸に引きずり込みたい人だね。
あなたは不幸になりたくないから逃げたんでしょう。それだけ。
あなたの父親はいい加減な人で、自己愛が強いから逃げられたんでしょう。
あなたは普通の人だから逃げられたわけだから父親とも違う。
あなたの母親の文句は基本的に他人をコントロールするための呪文なので現実への指摘ではありません。
あなたはまともな人間として、今まで通りまともな世界で生きてください。
少し意味合いが違うかもだけど、代理ミュンヒハウゼン症候群で検索してみたらいいかも。
>>240
その視点はなかった。
確かに、取った行動(逃げる)が同じ=人間的なところまで同じ、と考えるのは短絡的すぎたかも。
どうしよう、衝撃の内容が更新されてしまった。
でも正直なところ、罪悪感がぶり返ってきちゃってたまらなかったから、その視点を教えてもらえて、少しラクになれたよ。ここに書き込んでよかった、ありがとう。
>>241
検索してみたよ。
検索結果を読みながら、へへwって変な笑い声出ちゃった。笑いごとじゃないのになんでだろう。
思い出したんだけど、昔、母から「もっと頑張りなさい」とよく言われた時期があって。でも具体的になにをすればいいかは曖昧だったから、「(今日の分の勉強も家事もやったのに)なにをどう頑張ったらいいの?」と聞いたの。
そしたら、その日の母のブログに、「これ以上どう頑張ったらいいの!…子どもに言われて、ハッとした(動くキラキラの絵文字)」的なポエミーな文体というか、ドラマチックな出来事みたいに書かれててびっくりした。
そのうえで翌日も「もっと頑張りなさいよ!」と繰り返すから、(ハッとしたんじゃなかったんかーい!)と。口に出す勇気はなかったけど。
確かに意味合いは違うのかもしれないけど、傾向?としてはそういった系も混じってたのかな。
当時はわかってなかったけど、今思い返してみるとちぐはぐというか、やっぱりおかしいよね。
お母様は悲劇のヒロインですね…。うちの母親そっくりです。
「こんな辛い現実(夫は仕事しない、実子は出ていった、継子はニート)でも、健気な私は頑張ってるの☆…ぴえん」的な。
で、その不幸の沼が心地いいんだと思います。その心地よさのためなら、平気でわが子をも悪者にするんでしょうね。
で、仕事しない夫を選んだのも、ニートの弟君をそのままにしている(立ち直らせようとしていない、させない)のもヒロインで居続けるためです。(お母様の不幸オーラを浴び続けるとどうしてもメンタル状態が悪化します。身近にいる弟君がニートなのもそのあたりに原因があると思います)
あなたのお母様は近くにいると危険です。周りを確実に不幸にします。
あなたはそれに気付いてよかった。
あなたにはあなたの人生があるので、これからは家族に関わることなく幸せになってください。
この記事へのコメント
実父も母親が言うような人じゃなかったのでは…?
女に多いけど無意識に進んで不幸になりに行くような選択ばかりする人間っておるよね
怒らないでくださいね
女遊びもできない男は真面目なんじゃなくて男として劣等なだけなんですよ
↑女遊びする方がエライみたいな言い方すんな。病気なのかよ