152: 2013/10/06(日) 20:58:21.09 ID:ZEGh7fHV
長いです。
893が絡んだ話なので、胸糞注意。
かなりフェイク入れているので、辻褄合わないです。
前提として、私には年の離れた兄がいます。
幼少期から体が大きく、乱暴者で、小学生の頃高校生を半頃氏にした黒歴史あり。
重度のシスコンで、親に感動された後も私には甘く、私の同級生は影で『ジャイアン』と呼んでいた。
ジャイ子こと私は、大学時代漫画家としてデビューし、卒業後は住宅地の一軒家を、住居兼職場として購入。
周囲の住民は、私よりひとまわり以上年上の夫婦と小学生くらいの子供、といった家族構成が殆ど。
右隣は小梨のキャリア夫婦の出来杉さん、左隣は成人した息子とその両親が住む野比さん、どちらのお宅とも挨拶程度の関係だった。
小さな子供がいる家庭は、子供会や登校班等で関わりもあるけれど、
毒女の私は近所の方と特に接点があるでもなく、また仕事が忙しくて家の外に出ることもない、
外出は車を利用していたので、両隣以外はどんな人が住んでいるのかも知らないくらい、近所づきあいは希薄。
「近所に住む基地です、郵便物がうちに誤配されていました」との事。
ポストに入れておいて貰うのも失礼かと思い、ドアを開けると、勝手に門を開けて入ってきた骨川さんの奥様がニヤニヤしながら立っていました。
「ごめんなさい、ポストに入れて置こうかとも思ったけど、表札出ていないから…剛田ジャイ子さんのお宅はこちらでいいのかしら」
確かにうちは表札を出していない。だけど、この時点で基地奥の話は嘘だとわかった。
実はその日の朝、ごみ出しに行った時、基地奥の持っている郵便物が我が家のポストに入っているのを確認したのだ。
ごみを触った手で郵便物に触るのが嫌で、後でとろうと一旦放置していたが、すっかり忘れてそのままにしてしまっていた。
ちなみに、ポストの構造的に郵便物が風で飛んでいくということはない。
この時点で嫌な予感はしていたのだが、次の言葉にそれが的中したと分かった。
「ところで、剛田ジャイ子さんて漫画家のクリスチーネ剛田さんの本名ですよね。もしかしてあなたご本人?」
「はあ、そうなんですか。たまたまじゃないんですか?」
めんどくさくてとぼけたが、基地奥は譲らない。
「そんなこと言って、本人でしょう?実はうちの子供が大ファンで…サインくれない?」
ここで認めたら、周辺の子供が押しかけてくるし、何より人の家のポストから郵便物を抜くような人間が信じられないので、シラをきった。
が、基地奥はしつこく、「いいでしょ、サインくらい」
「漫画家は寄贈用に何冊か出版社から貰っているんでしょ、全巻頂戴、サイン入りで」
「うちの子供『砂炎』で『サファイア』という名前なの、素敵でしょ?漫画に使っていいから」
「もちろんライセンス料は格安で良いわよ」
「ついでに、主題歌歌ってる星野スミレちゃんと会わせて」
たまたまポケットにレコーダーが入っていたので、スイッチをオンにしながら話を聞き流しつつ、全く心当たりがないと否定したが、通用しない。
運よく雨が降ってきたので
「なによっ、骨川さんに言いつけちゃうんだから。アンタが漫画家いている出版社のお偉いさんの奥さんと、私友達なんだから!!」
そういい残して帰って行った。
出版社に骨川さんについて確認すると、漫画とは別の部署に働いていて、同じ住宅地に住んでいるということが分かった。
仕事が出来なくてバックヤードに飛ばされ、立場は主任程度。
出版社の主力雑誌の売り上げにそこそこ貢献している私のほうが、現時点での立場は上。
どうやら井戸端会議で骨川さんの奥様が私が住んでいるということをばらしたようで、編集長と骨川の上司が謝罪に来た。
雑誌社とは友好関係を築きたいので私も大人の対応をしたが、人の口には戸を立てる事が出来ず。
それからも連日基地奥が単体で、時に近所奥を連れて家にやって来たが、居留守で対応。
それでも収まらず、丁度忙しい時期でもあったので、ちょっと豪華なホテルを経費で取ってもらい、自宅を1ヶ月ほど空ける事にした。
その間、悪ガキが家に無断侵入を試みたりと、なかなか香ばしいこともあったようだが、対応は全て警備会社と弁護士、出版社に一任。
基地奥も含めて警察沙汰になった事もあり、自宅に戻った頃には事態は沈静化したかのように思われた。
両隣の出来杉さんと野比さんには、騒がしくしてしまった事のお詫びに、食事券と洗剤セットを持って謝罪に伺ったが、「大変だったね」と同情していただいた。
引越しも考えたけれど、住宅は私にとって大きな買い物だったし、これも何かのネタになると思って、もう暫く住むことにした。
それから数日後、再び基地奥が来襲した。
謝罪かと思って対応したのだが、見当違いで
「お前のせいで警察に呼ばれた!」「近所の人からも私が責められた」「どうしてくれるんだ!!」
警察に呼ばれたのは、基地奥が基地息子をそそのかして窓ガラスを割らせ家に侵入しようとしたからだし、
近所の人から責められるのだって「私クリスチーネ剛田と仲良くなっちゃった、紹介するから一緒に遊びにいかない?」
なんてでまかせを言って、近所の奥を誘い家に押しかけ、ハウスキーパーさんから合鍵を強奪しようとし、目撃した野比旦那が警察に24したからだ。
近所の奥からは謝罪されたし、実害はなかったので私は特に被害届を出さなかったが、ハウスキーパーさんが突き飛ばされて怪我をしたので大事になった。
それも含めてこっちは被害者なので、文句を言われる筋合いはない。
さくっと警備会社を呼んで対応してもらった。
いい加減家に押しかけると、警備会社や警察、弁護士に懲らしめられると学習したようで、次に電話攻撃にうつった。
毎朝9時過ぎごろ家に電話をかけてきては、「詫びろ」「サインよこせ」「仕事場見学させろ」攻撃。
FAXをよく使うので、電話線を外すこともできず、寝ているところを起こされるし、これは応えた。
ドMキモオタスタッフが電話を出ると、すぐに切ってくれるのだが、彼は毎日家に来るわけじゃない。
その時間は着信音をならないようにして対応するしかなかった。
そのほか、こんな小娘が一軒家に住めるなんておかしい、不倫しているはずというビラをまかれたり
キモオタスタッフを不審者として24したりとか、
出版社や放送局に私の悪口を言ったり、
家を出てるところを待ち構えてつきまとったり(両隣がすぐ24してくれたので難を逃れたが)
エスカレートしていったので被害届を出すことに。
対応は弁護士に一任した上、私は再びホテル暮らし。
本当は1年くらい別の場所に移ったほうがいいのだろうけれど、どうしても自宅じゃないと作業が進まないタイプなので、1月もたたず戻ることに。
ここで基地旦那が登場。
謝罪されるのかと思ったけど、基地旦那は基地奥に輪をかけた基地だった。
町内会の集金に来たので、相手を確認し現金を持って出ると、電柱の陰から基地旦那が走ってやってきた。
そのまま、集金奥を私に向けて突き飛ばし、私が手渡した現金入りの封筒奪い、
「クソ女が、思い知ったか!!」と言い残して逃走。
集金奥は「ドロボー!!」といって追いかけようとしたが、危険だと判断し制止、躊躇なく24。
門に設置していたカメラと、集金の人の証言でお縄。
集金奥は突き飛ばされた時足を挫いてしまい、私は得意の食事券と洗剤セットを持ってお見舞いに行ったのだが、基地一家からの謝罪はないとの事。
暫くして、基地旦那の弟という人が謝罪にやってきた。
インターフォン越しに対応していたが、見舞いの品を手渡したいので出てきて欲しいといわれた。
置いといてといっても、お金もあるので手渡したいとの事。
丁度家にはスタッフもいたので、玄関を開けると、突然突き飛ばされた。
「お前のせいで兄貴が!!」
と、基地旦那弟に圧し掛かられる。が、鈍器を手にしたスタッフに引き剥がされ、タコ殴りに。
このときが一番怖かった。
基地旦那弟も御用に。なんか楽しいお薬を摂取していたらしい。
元々基地なんだから、高い金出してお薬利用しなくてもいいのにと思った。
タイーホ二人も出たし、そろそろ一連の事件も収束するかと思われていたところで、ジャイアンが一連の出来事を知る。
ジャイアンは、嫁実家の稼業を継いでいるのだが、その頃その業界が慌しくなった関係で、血縁者の私にも害が及ばないように、部下に私を監視させていたらしい。
部下は丁度家に基地旦那弟が乗り込んでくるところを目撃していた。
もしあのとき家にスタッフがいなきゃ、基地旦那弟は助けに来た部下の手により、今頃海の底だっただろう。
私同伴でまずはK察署に。どうして何度も通報しているのに、ジャイ子がレイープされかけるのかと、すごく上の階級の人まで出て来ることに。
弁護士や警備会社のところにも、高い金払っているのにこのていたらくはなんだと、大クレーム。
それから、基地家前でリサイタル。独特の形状の車に乗って、朝から晩まで。
学校帰りの基地子(小6女子と小4男子と小2男子)を、最徐行した黒塗りの車で家の前まで付回す。
基地旦那の会社の前でもリサイタル。
基地夫婦実家の前でもリサイタル。
最終的に、よく分からないビルの一室にて、ジジババ親子全員坊主で謝罪された。
手間賃?やら仲介料?やらリース料?やらの諸々で、基地家はジャイアンに8桁の借金が出来たらしい。
それを返すために家屋は没収。
家族は兄の紹介した仕事に就いた。
子供も多分働かされているだろうけど、ジャイ子よくわかんない。
ちなみに、近所や集金奥への慰謝料も、7桁ほど支払われたようだけど、私は何ももらっていない。
本当はいつかネタにしようと思っていたのだけれど
諸事情があり創作業から離れることになったため投下しました
長々と失礼いたしました
創作業でこの体験談を面白おかしく作品にしてくれたら良かったのに…勿体ない
ホゲーーー
とか唄うのかな。
自分の身分がバレると
「人気作家のサインくれくれ」
「人気作家の生原稿くれくれ」
「人気作家に会わせてくれくれ」
「発売前の雑誌や単行本くれくれ」
「イベントに連れて行ってくれくれ」
「アニメの声優に会わせてくれくれ」
「お前の力で、うちの子をデビューさせてくれくれ」
が、湧くからって。
それで引越しを余儀なくされるのも、珍しくないとか。
後ろに名前が載ってるクラスの人。
今はどうだかわからない。
乙ありがとうございます
どうでもいいですが、基地一家からジャイアンへの借金の桁数間違えていました
正しくは9桁です
ジャイアンは事あるごとに
「家族とは縁を切ったのだから、両親やジャイ子が自分の巻き添えになる筋合いはない」
等というくせに、
基地一家に対しては、無関係なジジババ子供も容赦なく沈めるあたり、ジャイアンだなあと思いました
億wwww
妹大事で他人に容赦ないとは、映画仕様のジャイアンではなかったようだな
筆をもって人を楽しませる業から出ちゃったんだろうけどさあ、
ここへ来ての
>ジャイ子よくわかんない
噴いちゃったじゃないのさ~ww
ファンレターのあて先として載ってるんだぜ…。
それだけ
あ、懸賞なんかであたっても大体の住所と本名掲載だった
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