仕事先での事
某小さな工場なんだけど、機械の修理作業は夜間が多い
夕方まで止められないという理由と蒸気ボイラーと配管が熱を持っている為、待たなきゃいけない
ようやく作業開始がだいたい夜の8時以降
終わるのは内容によるから毎回ケースバイケース
誰かいればいいんだけど、一人でやる作業が辛い
食べ物に関係する工場なので食品の食べかすやグリスなどが結構あって夜間にGが大量発生
虫嫌いの俺としてはそれだけで嫌
で、心細い気持ちで作業してるとなーんか変な感じ
理由は分からんのだけど、なんか気味が悪い
キョロキョロしてみると窓からこっち見てる人がいた
目が合ってドキッ!としたが、音が煩いとか何かしら理由があるんだろうと話しを聞かないわけにはいかない
あの、何か御用ですか?
と聞いたらジーっとこっちを見てるだけ
仕方ないから窓の傍まで行って何か?ともう一度聞いた
ここ、昔からいた社員まだいるんですか?
と聞かれたんで、私は出入りの業者ですから担当の方以外は知らないんですよ
と答えた
そうですか・・
少なくとも俺にも俺の業務にも関係無さそうだったんで、そのまま引き返して作業再開
10分ほど経って、また同じ人(30代女性)が窓からこっち見てるんだ
あー気持ち悪いなぁって思ってると缶コーヒーを持って手招きしてる
無視したいけどそうもいかないんで、何ですか?と言ったら
コーヒーどうぞってくれるんだよ
飲み終わるまで引き返すのも失礼なんで、飲みながらこちらの関係者の方ですか?と聞いてみた
ええ、昔ですけど・・
どうもハッキリしない
そんな不審者から缶コーヒーとはいえ貰った物をよく飲めるなぁ
何かおかしいし俺に無関係なのはハッキリしてるんで作業に戻ろうとしたら
あの!聞いてもらえますか!
と、決意に満ちた真剣な表情
いいえ、聞きたくありません
と思わず本音が出てしまった
相手は固まる、俺も固まる
仕事がありますから・・
と言ってそそくさとその場を立ち去る
それから3時間ずっと俺を見てるんだよ・・
夜中だぜ?
気味が悪くてなぁ
で、ちょっと機械の下にもぐって作業してたんだ
しばらくして這い出して窓を見たらいなくなってたんでホッとしたら
真横に立ってるんだよ
うわお!って声が出て
何ですか!と怒鳴ってしまった
ここの関係者じゃないんでしょ?勝手に入らないで下さい!
警察呼びますよ!とまくしたてたら
わかりましたって出て行った
それから窓には誰もいないし気にしてたら作業が終わらないんで、仕事に集中
終わったのは朝方で社員達が出社してきたんで、事の顛末を話して
心当たりを聞いてみたが、誰も知らないって
そもそも厳重に鍵かけて仕事してたのにどこから入ってきたんだろう?という問題もある
何とも言えない恐ろしい夜だったよ
関係者だったら失礼にあたるという理由と缶が暖かかったんで
たった今買ってきたというのは容易に想像できた
それで飲んだんだけどね
関係者云々のとこは分かるけど
やっぱりそういうのは飲まん方が良いよ
飲み口のところに何か塗られてる可能性も有るんだし…
それ尋常じゃない
ヘタに関わらなくてよかったのかも
ワケはないから、合鍵でも作ってたんでは?
まさかねw
あったかい缶コーヒー持ってくる幽霊なんか聞いたこと無いしw
日本には墓の中で産んだ子のために飴を買いに来る女の幽霊の話もある。
缶コーヒーだってないとは言い切れん。
>>135
そうだね
俺も嫌だったけど断る理由がみつからなかった
>>136
目が怖いんだよ
感情の無い目
人形みたいな感じと言えば分かりやすい
>>137
合鍵というのが一番可能性あるね
でも普通入ってくるか?
>>138
そういうのは信じないタイプなんで生きてる人間だったと思う
目だけはタヒ人みたいだったけどな
不幸そうな女だったのが印象的
そういう時は普通に「ありがとうございます。休憩の時に頂きますね」でおk
というかそんなヤバ気な風体の女だったんならイキナリ刺されなくて良かったな
話きかなくて正解じゃないか…
で吹いた
>>142
平時なら思いつく事が出来なくなるのが深夜一人でGに囲まれながらする作業
>>143
俺もそうだと思う
>>144
心細いと本音って出てしまう
気をつけよう
>>145
作り話じゃないから怖いんだと思う
>>146
うまく説明はできんが生きてる雰囲気ではあった
>>151
それはそれで話がたくさんある
Gとの対決はおれの宿命
刺されるも何も機械の下に潜り込んでる時にボタン一つ押されたら俺はミンチ
こえーよw
仕事上でヤクザに絡まれたこともあるがそれより怖かった
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