以前の職場での話。タヒぬかと思たプチ修羅場。
作業場の通路は重機がすれ違いするにはちょっと狭く、どちらかがバックするなどして空きスペースによけないとすれ違いできない。
その日私の進行方向から同僚がやってきたので退避スペースに避けようとしたところ、同僚は私が避け終わるのを待たずに
こちらに重機で進んできた。
おいおいぶつけるなよと思いながら退避を続けるも、ぶつかりそうになる寸前にようやくヤバイと気づいた同僚が
止まろうとブレーキを踏んだら間違ってアクセルを踏み込んでしまったらしくこちらに暴走&激突。
私は脇腹を打ち付けてうずくまって動けなくなってしまった。
大したことないだろうけど午後は半休もらった方がいいかもな・・・と思いつつ、重機の損傷具合と修理代を想像してgkbr
その後動けない私をおっちゃん上司が抱えて休憩室に運んで、そのまま病院へ送ってくれることになった。
救急病院でエコー検査をすると、肝臓が破裂している可能性があって出血が見られる、ここでは処置できないが
救急車では間に合わないので県庁所在地にある大学病院のドクターヘリを手配しましたとのこと。
痛いし気分悪いしでしんどいけど、ドクターヘリと聞いてちょっとwktkする私。
ただ搬送中に嘔吐して窒息するといけないのでと鼻から胃に管を入れられて、怪我の痛みよりそっちの痛みに半泣き。
朝から何も食べてないから吐くものはないと言っても聞いてもらえず。
せっかくのドクターヘリもチューブへの不快感のせいで台無し。
その横では同乗してくれた工場長(マッチョで普段は強く厳しい人)がヘリの高さに顔面蒼白。
その後無事ドクターヘリで大学病院に運ばれ、緊急手術。
部分麻酔で手首からカテーテルを入れて、幹部の出血を止める手術を受けたんだけど、年配の先生の指示の元若い先生が手術をしているらしく
若手医師「先生、うまく入りません」
年配医師「一度少し戻ってもう一回やってみな」
若手医師「はい、やってみます・・・うーん入らないなぁ・・・」
みたいな会話がされていて、部分麻酔で意識ははっきりしてるから全部筒抜け。
しかも大学病院だからインターン?学生?やたらと見学してる白衣の人が多く一応女子な私は居心地が悪かった。
痛み止めが入ってるとはいえ痛いし、血管の分岐点に差し掛かると血管を造影する為に造影剤が体内に入れられて
熱いわ気持ち悪いわ、その瞬間は息を止めさせられるので苦しいわでかなりキツかった。
そんな状態が続き頭痛がしだして頭がボーっとしてきたなと思ったら、何かの機械がピコンピコン言い出して
看護師「先生、バイタル下がってます!血圧上が19、下が6です」(数値はうろ覚えだけどかなり低かった)
若手医師「えっマジで?」
年配医師「ちっもう俺に貸せ!」
という会話がされてて、なんか頭の中グルグルするし、これが噂の走馬灯?まさか私タヒぬの?うわ~~~まだピチピチの23歳なのに!
したいことも一杯あるし女手一つで育ててくれた母ちゃんにもまだ何も恩返ししてないのに!とパニックになってたら
年配医師がシュルシュルっとものの10秒程でカテーテルを操作して、さくっと幹部の出血を止める措置をしてあっさり手術終了。
流石教授!と拍手してる白衣の男性陣。白い巨○かよ!10秒でできるなら最初っからあんたがやれよ!これだから大学病院は!!とイライラ。
その後ICUで目覚めると、ちょうど前日から工場を視察に来ていて事故当日の朝本社に戻って行ったはずの本社の会長が私の枕元に立っていた。
薬でボーっとしてるのとイマイチ状況が呑み込めないのとで思わず
「なんで会長がここにいるんですか?」と言ってしまったら、
「お前が事故してヘリで運ばれたって連絡受けて慌てて引き返してきてやったのになんでとはなんだ!」とキツい口調ながら笑顔で言われた。
よく見ると会長も工場長も白い頭巾に白い割烹着のような服を着ていて、ああそうだ、作業中に事故ったんだった、助かったのか・・・と
無事だったことや会長がわざわざ私一人の為に引き返してくれたことなんかを有難く思った。
その後病状の説明を受けた母親から「あと10分この病院への到着が遅かったらダメだったらしいよ」と聞かされ
すぐに病院に送ってくれたおっちゃんとドクターヘリを手配してくれた地元の病院、ドクターヘリ関係者にに感謝。
数か月療養した後職場復帰したんだけど、会長が工場視察に来る度に
「こいつはせっかく俺が引き返して見舞ってやったのに第一声が『なんで会長がいるんですか?』だった」
「事故を起こすくらいの未熟ものだからまだまだ嫁の貰い手もないだろう、もっと頑張って働けよ」
と皆の前でからかわれた。
数年後社内結婚・退職する時に会長にお礼とお別れの挨拶をした際には後から工場長の前で「もうここに来てもあの子には会えんのか・・・」と
つぶやいていたと聞き、男性ばかりの職場の中たよりない私を可愛がってくれた会長の優しさに涙が出た。
暫くして旦那が念願の資格試験に合格し同じ業界内の別場に転職した際も、転職祝いにと旦那の会社にかなりの仕事を融通してもらった。
会長にはタヒぬまで足を向けて眠れないし、親と同じくらいの恩を感じている。
・・・・・・が。
事故の時に私にぶつかってきた同僚が事故後私が職場復帰すると間もなくもっと大きい工場に転職していったんだけど、
実は会長からの圧力がキツくて辞めていったとの噂を退職後に聞いて会長の力と怖さにgkbr
旦那も「もし俺が浮気でもしたら会長にこの業界追われそうだな」とgkbr
タヒにかかったっていっても大したことないから修羅場でもないかもだけど、今日久しぶりに夢に会長が出てきたので記念カキコ。
長文失礼しました。
こういう生タヒに関わる大事故起こしたら、お役所からの厳しい
お取調べとか、警察の犯人探しがあるはずなのに
不注意で事故起こした同僚がすんなり転職できるものかどうか
下手すると塀の中に入るケース
会社内でなあなあで済ませられたとしても、業界内に噂が広まる
の早いから、そういう曰くつきの人を大きな会社が雇うってのも
ドクターヘリがあるくらいだから僻地が離島なんだろう
そういったところは本土の常識は全く通用しない
九州の僻地ってほど田舎じゃない場所にもドクターヘリはあるよ…
自分が被検体のときは練習しないでほしいとも思ってしまうw
だよな。
自分も虫垂炎のときの脊髄麻酔で担当医が針を入れてたら、「そっちじゃない!」って声が聞こえて
「ちょっと待ってくれ、執刀医変えてくれ!って思ったw
>>77です。レスありがとう。
もともと3Kで拘束時間が長い割に薄給な職種なので万年人手不足&人の入れ替わりが激しいので、実務経験があれば転職先には困りません。
また、職種のせいにしてはいけないんでしょうが、職業柄いくら万全を期していても事故を完全に避けられない仕事でした。
フェイクてんこ盛りなので説明が難しいんですが、警察官が犯人ともみ合ってとか、漁の最中に海に転落したとか、搾乳しようとしたら牛に蹴られたとか
そういう事故のような部分もあって、相手のミスが発端ではあるものの全面的に相手が悪いかというとそうともいいきれない事故でした。
労災件数が多い為時折監査は入っていたようですが、私の事故から間もなく他の従業員が入院するような怪我をした際にも特に監査は入らなかったので、
きっと私の時も何もなかったんだと思います。
話しはそれますが、学生時代に骨折して入院した時は
「主治医の若い先生が手術する、手術時間は2時間半、傷痕は15cm位残ります」と言われていたにもかかわらず、いざ手術が終わってみると
「たまたま時間が空いていたベテラン先生が手術しました、手術は3時間掛かったけど傷痕は2cmで済みました」という状態だったことがありますw
私は「いやいや聞いてないしなんでやねん!」と思いましたが、母は嫁入り前の娘の体に大きな傷が残らずよかったと喜んでました。
そして骨折が完治した頃、骨を補強していた棒を引き抜くプチ手術(部分麻酔)を受けたんですが、30分で終わるとの説明だったのに
主治医の若い先生が明らかにヘタくそでなかなか抜けず、麻酔が切れて痛いわ、出血のせいでベッドの上で貧血起こして意識がもうろうとするわ
「アレ?おかしいなぁ、抜けないぞ・・・(幹部をガリガリ)」ってやってるわでその時もプチ修羅場でした。
若い外科医はあてになりませんね。
その病院は当時は地域で最も新しく施設も医師も充実した病院でしたが、今現在ヤブで有名です。
もちろんドクターヘリの病院とはまったく別のところですが、どうも外科とは相性が悪いようです。
叫ばれたらしい
オカンが心配になって「あの、何か…?」って尋ねたら「うん、大丈夫、大丈夫、うん」
としか言われなかったとか
オカンは元気だけど、いまだに「あの先生絶対何か失敗した」と文句言ってる
今は元気で幸せそうだし何より。
この記事へのコメント
局部麻酔(部分麻酔)の時に執刀中の医師たちが
「あれ?」とか「おかしいなあ」とか呟くのは地味にこわいよねw
10分遅かったらダメだった上に実習教材にされていたというのはかなりの修羅場ではないのか