650: 2020/08/19(水) 09:45:53.62 ID:0jghwAT5
長文です。
8年くらい前に、妻の要望である民宿に泊まった。
そこには猫が数匹飼われていて、いわゆる看板娘だった。
ちなみに俺は軽度の猫アレルギーで乗り気ではなかったんだけど、まあ見たら可愛くて、眼のショボショボに耐えつつ膝に乗せて遊んでた。
そしたらその中の一匹が俺から離れなくなった。
スタッフ曰くもうおばあちゃんらしい。
夕食に呼ばれても着いてきて、食事中の椅子の脇にうずくまった。
部屋に戻る時も着いてきて中に入ろうとする。
女将さんがスミマセンねぇといいながら抱えて連れていったんだけど、一時間くらいしたら部屋の前にいた。
で、俺の足に身体を擦り付けてくる。
女将さんと話して、今夜は部屋に入れて寝る事にしたんだけど、布団には入らずすぐ脇で寝始めた。
無論次の日の朝も同様に、、というか、依存感?が更に酷くなってた。
今までこんな風に特定の人に懐いた事など無いらしいのだが、何故俺?しかもアレルギー持ちなのに。
なんやかんやで、女将さん、スタッフなどと話し合い、家で引き取る事になった。
その日は観光の予定だったんだけど、急遽ペットショップ巡りに変えて、環境作りをした。
結局、その後家でも金魚のフン状態は変わらずで、家の中何処に行くにも着いてきた。
シャワーの時は脱衣所から離れなかった。
妻曰く、俺が仕事等で不在の時はずっと窓から外を見てるか、玄関ホールで寝てるかだったらしい。
帰って玄関開けたら、必ず俺を見て『ニャァーーーー』と鳴いた。
それから翌日家を出るまでずっと一緒。
いつの間にかアレルギーも無くなった。
それから2年後に亡くなった。
なんの病気の兆候も無く、ある朝起きたら、俺の枕の横で固く冷たくなってた。
もう俺40になるんだけど、泣いた。
もう習慣?家にいる時は、微妙に彼女の毛が俺の身体の何処かに触れてる状態が常だったから
、あれ?え?もうコイツは俺に着いてこないの?鳴いてくれないの?と。
ペット葬儀して、旅館を訪れて報告した。
女将さんも泣いてくれた。
遺骨の一部を入れた小さな陶器は、今もリビングの角に置いてる。
バカバカバカ仕事の休憩時間に読んですげえ泣いちゃったじゃねえか
猫は生涯で一人だけ大好きな人を作るんだよね、その猫はあなたに会えて良かったね
この記事へのコメント
いい話だ
嫁が嫉妬しなかったのかが気になるけど
たとえ猫でも