高校時代の部活関係で起こったプチ修羅場。
ちょっと長いので分割する。
後輩A発案の元、休日に山登りすることに。
バイトで顔を出せなかった俺は後輩B(我が部の紅一点)から「山登ってBBQしましょう!」と誘われ、行くことにした。
顧問と俺含めて七人で駅集合し、出発。
「どこの山だろう?」なんて考えてたら、標高900m前後の、近隣で最も大きい山に到着。
「中腹くらいでBBQかな?」なんて思ってたら、「山頂付近でBBQするよ」と顧問。
リタイアしようか悩みつつも登り始めてから一時間半ほど後、後輩Bと俺の二人が中型バイク並みのサイズのイノシシと遭遇。
俺のリュックを嗅いでくるイノシシに内心ビビりつつも、後輩の、それも女子の前で怯えるわけにはいかんと思った俺は
「さぞかし名のある神とお見受けするが、何故その様に荒ぶる」
とアシタカの真似をしつつイノシシが去るのを待っていた。
自分でもなんでこんなことしたかわからない。
しばらくすると、俺のリュックを噛んでくるイノシシ。
泣きそうになりつつも後輩を先に進ませながら
「鎮まりたまえ乙事主!鎮まりたまえ!」とか言ってたら、イノシシに突進されて岩肌にぶつかる俺。
「ウッ」とか悲鳴を漏らしたあとも、懲りずにアシタカ。
「鎮まりたまえ!鎮まりイィイダダダダダダダダダ!」イノシシに左足の太ももを噛まれる俺。
つづき
馬鹿なこと言ってる場合じゃないと思って、イノシシの顎の力が弱くなった隙に後輩とダッシュで逃げる。
唯一の水分であったペットボトルのお茶を生け贄に、なんとか逃げ切ることに成功する。
噛まれた足をタオルできつく縛り、痛みを騙しながらタオルを手で引っ張って無理やり登山。
地獄の時間はまだ終わらなかった。
足を噛まれてから五時間後、薄暗くなったころに山頂到着、しばらくしてBBQ開始するも、天気が急に悪くなる。
みんな疲れ切って険悪ムードの中、雨に打たれながら焦げた肉を食べて片付けをし、下山を始める。
途中で雨がキツくなり、霧も濃くて前が見えない上に足元も不安定。
足を何度も挫きながら一時間かけて麓付近の銭湯に到着。
そこで噛まれた痕を見ると握り拳サイズの内出血があった。
その後は銭湯に入り、夜十一時くらいに帰宅。
親父からは「馬鹿だろ」と笑わた。
翌日のバイトどうしようと思い連絡したら「嘘か?でも○○(俺)がこんなくだらない嘘をつくわけ…」と困惑された。
友人からは「足をくれてやった男」と言われるようになった。
後輩Bは色々と心配してくれたが、特に何もなく卒業した。
俺は今でもイノシシが嫌いです。
左足切断もあり得るんだぞ。
内出血で済んだのが奇跡
内出血で済んでよかったけど、未だに黒く痕が残ってたりします。
今では笑い話だす。
引用元: http://2chspa.com/thread/kankon/1425816507
恐ろしい体験ですね。。
この記事へのコメント
イノシシよりも続行させた責任者が怖い