数年前の祖父母の結婚式でのこと
祖父母は結婚して既に60年を超える夫婦ですが、駆け落ち結婚で式をあげたこともなく
一度くらい白無垢を着てみたいわね、と祖母が言ったのを叔父が聞いて
それなら一度くらい式をあげてみよう、と親戚で相談してやっと実現
ただ、祖父は九州出身の堅物でかなりの頑固親父だったので
お酒がはいって機嫌の良い時に話を持ち出し、気分の変わらないうちにと翌月に近所の神社を予約した
当日、祖父は結構機嫌が悪かった
「なんで今更こんなことを・・・」とブチブチといいつつ、それでも一応自分の子供や孫が集まってくれているんだからと
遅刻もせずに当日式場にきて、準備をしていた
反面、祖母は「いい年して恥ずかしいわね」なんていいながら、やっぱりどこか嬉しそうにうきうきしていた
子供も孫もみんな「そんなことないよ」「おばあちゃんきれい」なんて女同士でワイワイやっていた
やがて式の時間が近づき、着替えも終わった祖母の部屋に祖父がはいってきて
白無垢に化粧をした祖母をみて祖父が一言
「なんだ。お前チンドン屋みたいだな(笑)」
一瞬にして凍りつく空気
声をあげて泣き出す祖母に、どうしていいか判らない祖父は
「こんな茶番を企画したお前(長男)が悪いんだ!!」と怒鳴りつけそのまま逃走
二ヵ月後に離婚成立という笑えない話でした
おじさんたちも報われねえな。
当日爺さんにつぶれないていどにさけのましといたらよかったのか?
そういう問題じゃないのは分かってるけど。
> 「なんだ。お前チンドン屋みたいだな(笑)」
もしかしたら綺麗になった祖母さんを見て
照れてしまっての一言だったとか?・・・じゃないから離婚だったんだよね テラセツナス
踏みにじられたおばあちゃんの乙女心テラカワイソス…
ちょっと後だしチックだけど
祖父は昔かたぎの人だから男子厨房に入らずを徹底した人なうえ
その日の料理によってビール・日本酒・ワインなんかを毎日祖母に準備させたし
熱燗がぬるいと激怒して食事ぶちまけるような人だった。
(当然後片付けは祖母)
祖父の一言が照れからきたものかどうかはわからないけど、
祖母はこれまでとにかく我慢して毎日過ごしてきたけれど、あの一言でキレたそうです。
ただ。まぁ、一応後日談としてフォローですが。
その式のせいで子供たちからも距離を置かれてしまった祖父が事故で入院した時
祖母が自ら名乗り出て「入院の間だけ」という限定で祖父の身の回りの世話をして、
退院した後、それぞれに一人暮らしをしつつ週に1~2度祖父の元へ通い
ご飯をつくったり掃除をしたりしているようです。
冗談で「再婚すれば?」と言ったこともあるけど、祖母は「それは無いよ」と笑ってました。
その年で離婚て、ほっぽり出すわけにも行かないだろうし
子供たちでそれぞれ引き取ったのかなぁ…?
独居老人ってかわいそうなイメージあるけど、今更子供や孫と一緒に暮らすのは面倒って老人も多いから
案外多いよ。
うちのばーちゃんも70過ぎてるけど、習い事だ近所の人と食事会だと忙しくいい加減一緒に暮らそうって
言っても聞く耳もたないって感じ。
同居望む人ばかりとも限らないし。
しかし、九州男って・・・。甘ったれにもほどがある。
ばあちゃん色々積もり積もったものがあったんだな…。
九州男なんてそんなもん。
この記事へのコメント
週に1~2回が限度なんやろな、婆ちゃんは間違ってないというか
強いていうと行かなくてもええんやぞ?くらい
なんでここ一番で台無しにするかね。
こういうのは九州男児じゃない。本物の九州男児は文句言わない、ワガママ言わない、女を泣かせるようなことをしない、自分がどんなに苦しくても黙って耐える強い男のとこだ。
ばあんちゃんも苦労したんやろな
当時は簡単に離婚なんてできなかっただろうし
ようやく解放されてよかったね