AEDを使ったことを後悔している。
当時自分は地元の会社に勤めてて、労働組合主催の新人歓迎会で、皆でレジャーを楽しんでいた。
組合のお金で遊びに行けることもあって、幹事連中は食料品やお酒をガッツリ買い込んでた。
行った先には公共施設があって、そこのテニスコート(クレイコートだった)でみんなでテニスをしたり、森林公園を散歩して遊んでた。
そろそろバーベキューでメシにしよう、って所で、テニスのボールが自分のすぐ目の前に飛んできて、右を向くと同期の女がラケットを振ったと思ったら
その子がいきなりしゃがみ込んで、胸を押さえて、そのままクレイコートに倒れ込んだ。
自分は捉え切れてなかったんだが、テニスのボールが胸のあたりに命中していて、当たり所が悪かったみたいだった。
自分は大慌てで声を出して、その同期の子に駆け寄った。
ほかの集まりの参加者は遠目から見てる感じで、何人かがこっちに小走りできていた。
自分はすぐに見様見真似で心臓マッサージを始めた。焦っていたので呼吸の確認はできなかった。
近づいてきた人の中にひとりだけ40代ほどの女性の先輩がいたから、「代わってくれ」と言ったけど、首を横に振ってるような、なんとも言えない様子だった。
彼女に無理矢理変わらせる事も出来ず余裕も無かった。
その後も心臓マッサージを続けたけどダメだった。呼吸がなくても生きてるのはわかるけど、異常に脱力していて本当に人形みたいだった。
同期の女性が着ていた厚手のトレーナーが邪魔なのか?と思ったから、脱がしてシャツだけにして
消防の講習で習ったのを思い出しながらマッサージを続けた。でもぜんぜん意識が戻らない。
テニスコートの入り口を見ると人がまばらだった。まずいと、逃げられたとその時は思った(みんな対応に走っていたのだと信じたい)。
でも自分一人でも人工呼吸をやるしかないと思って、さっきの先輩女性を見た。
先輩はめっちゃビビった様子でテンパっているだけだった。
諦めて視線を同期の子に戻して、人工呼吸を始めた。気道は確保したが、医療関係者じゃないからできていたかは不明だ。
何回か人工呼吸をした後に、また心臓マッサージに戻って、「戻れ、戻れ」と口ずさんで
三回目の人工呼吸をしようとしたところで、「おい」という別の男の声が聞こえて、AEDを持って来ていた。
「これ、やってくれないか?」
と自分が言うと、「やり方が分からない!お前がやれ!」と言い返された。
自分もやり方はわからなかったが、AEDの箱を開けると、何やら説明の音声が始まったので、
その説明に合わせて同期の子のシャツを脱がせて、下着の横に電極パッドを嵌めて……とやった。
AEDの指示どおりにはやれたと思う。
で、真横や真後ろを見たら、もう参加者全員がこっちを見ていて、どうしようかと思っていたら、管理棟の人が乗った車がテニスコート内に入ってきた。
施設の職員に同期の子を渡すと、そのまま全力ダッシュで車は走って行った。
この時、周りからはどう思われていたんだろうか。それはわからない。わからないということにしたい。
どんよりとしたムードだった事だけは覚えている。
自分に声をかける人はいなかった。いや、元々そこまで親しい人が参加してなかったのもあるが。
次の週からは、針のむしろみたいな感じになった。空気と視線でわかった。
同じ階の男性社員は自分を見てクスっと笑ってるし、女性社員はあからさまに自分のことを避けてる。それが仕事上のコミュニケーションにまで影響していた。
ちょっとした小間使いすら任せてもらえないし、何人かで集まって会議のセッティングをする際もハブられるようになった。
連絡や報告も、口頭でのやつはあまり回してもらえない。
次第に元の業務からも当たり前の様に外され、新人がやる様な雑用しか回って来なくなった。
苦しかったのは、ある時だったか、エレベーターで書庫にあるファイルを運んでいて、職場近くまで下りた時だった。
エレベーターの扉が開いた時に聞こえてきた。
「あいつキスしてたよ」「変態みたいだった」「ハアハア言ってたって……まじキモイ」「ブラまで取ろうとしてたって!」
みたいな自分に関する噂が直接、聞こえた。
30代ほどのやや上の世代の男女の社員が噂をしていた。あの時ほど救命活動を後悔したことはない。
あの時、無理をしてでもあの女性に代わってもらえばよかった、と心底思った。
そうすればこんな思いをせずに済んだのにって。
結局同期の子は命は助かったが、しばらく入院が必要になったと聞いた。
その子が復帰するまでの間に、自分は会社に行けない状態になっていた。
当時は憂鬱を通り越してうつ病寸前になっていた。メンタルクリニックにもかかり、有給を半分ほど使ったところで
会社から暗に自主退職する様伝えられ、拒否しても君の居場所は無い、皆が君と働くのを避けている、どこか遠方に異動になると言われ、退職する事になった。
AEDの事が遠因なんだろうけど、なんかもうどうでもよくなっていた。人間が信じられないという気持ちだ。わかるだろうか。
今は小さな製造業で働いている。自分は優れた人間じゃないけど、真面目に生きてきたつもりだった。
けれど鬱病にかかり働けるようになるまで年単位で時間がかかり、結果独身のつまんない人生になった。
自分が伝えたいことがひとつだけある。確かに、法律とか倫理とかいう観点からすると、自分の行いは正しいし、会社の連中は間違ってる。
しかし自分は今、非常に惨めな気分だ。正しいのは理念のうえでの話であって、現実は違う。
現実世界だと、自分みたいに見た目がいまいちなヤツは、イジメを受けたり(あいつキッショとか職場で言われたり)するわけだろう。
それが現実だ。だから、状況を見て判断する必要がある。
自分は、あの同期の子を助けたいと思った。だったらあの時、自分じゃない誰かに託さないといけなかった。
助けようとしてはいけなかった。。。。
愚痴れる様な友達も恋人もいないから、タヒぬまでにはどこかで話したいと思っていた。読んでくれてありがとうございます。
血がつくとかキタナイし無理なのは当たり前だが
100%関わりたくない
余計な事で時間を取られたくないし
何よりいらないトラブルは絶対ゴメン
そうか~、消防署からの感謝状はもらっとけよ~
>>1333
いやいやそういった問題じゃなくゴミども勇気わくからやめろ言ってるだろ
女は女が助けるのは基本
あとは見た目ヤバそうなやつやコジキはガン無視は当たり前すぎる事で
普通のやつが倒れていても匿名希望で連絡し(警察だけはNG)
その場を猛ダッシュで立ち去るのが大正解な行動
触らぬ神に祟りなし
てか、前に結論出てるが
胸骨圧迫で充分
でもあれ一人で続けるとめちゃくちゃキツいんだよなー
この記事へのコメント
新手のAED使うと不幸になるよネタ。
本当なら黙ってしんでろクズが。
社会の邪魔するんじゃねえ。
社会主義者むき出しすぎる
ていうか心臓マッサージが必要な状況だったのか?
文書読むだけだと頭足りずでしなくていいことをやって悪化させた可能性があるように見える。
ツイッターでもAEDのネタツイが溢れてたね。
>テニスのボールが自分のすぐ目の前に飛んできて、
右を向くと同期の女がラケットを振ったと思ったら
報告者は同期の女と一緒にテニスをやってたふうでもないのに
同期の女がプレイ中のテニスコートの中にいたのか?
そこ、クサチン男とゴミマン女の巣窟なんだな