俺が小学校1,2年の時、親父は単身赴任で1カ月に1度くらいしか帰ってこなかった
それとは別に、親父の父親(父方祖父)は自分で会社を経営していて
出張旅費を浮かすためと言って、1カ月に1,2度、うちに泊まっていた
俺は子供だったんでオモチャ買ってくれて外でパフェとか食わしてくれるじいちゃんが来てくれるのがうれしかったが
今考えたら、これ、おかしいだろ?
家にはお袋と俺だけなのに
お袋からしたら赤の他人のじいちゃんがちょくちょく泊まりに来るって
じいちゃんが泊まる夜は、必ずお袋は
「おじいちゃんと一緒に寝なさい」と俺をじいちゃんの布団に放り込んでいた
俺が「じいちゃん、お話して~!」とせがんで、じいちゃんも「桃太郎」とか「一寸法師」とか話してくれた
じいちゃんが他界した時
ばあちゃんが「あーせいせいした、あっちこっちに女作って二号三号がいて
後始末を私にやらせてたような奴だったからね、30年遅く生まれてたらとっくに別れてたわ」
と言ってたそうだ
そしてじいちゃんの葬式の後、親父とお袋も別れた
親父は単身赴任先で女作ってて、お袋が
「おとうさん(じいちゃん)が、あなたのいない時に泊まりに来るのが嫌だ」と訴えていたのに
ごまかすためというか話をそらすためというか他になんか目的があったのか
「家に俺がいなくて心配だから、時々出張ついでに親父(じいちゃん)が行ってやって」と
じいちゃんを煽っていたことが、話の流れでわかったからだ
当時、子供だった俺の耳には入らないようしてくれてたんで
俺が上記の事情を知ったのは、親父がしんだ時にお袋が話してくれたからだった
離婚の理由は、ただ親父が浮気したからと思ってたんで
じいちゃんとのほのぼの思い出が、一気に崩れ去ったのが俺の修羅場
俺はもうアラフォーなんだがこんな祖父と父親の血を引いていることが怖くて
彼女がいたこともあるし結婚を考えたこともあるが
恥ずかしい言い方をすると「愛」の存在、いや「持続する愛」の存在が信じられず
いまだに独りで、一生独りでいいと思っている
自分のところに簡単に来られないようにしてたんですね
爺は爺であわよくば、と
なんてギスギスした関係なんだ…
そういう大人のドロドロした牽制を子供時代は気付かずにいられた…
ってのは良いことなんだろうな
結局バラされてるわけだけど
墓まで持っていく
秘密や心の内を秘するってやっぱり難しいんだな
祖父と父親の血は引いていても、
同時に大人のドロドロを子供の耳に入らないようずっと守ってくれた強くて優しいお母さんの血も引いてるでしょう
父親や祖父の所業は655にはなんの罪も無いし、
反面教師にすればいいと思うけどな
持続する愛などといってると、相手とっかえひっかえで永遠に探し続けたのち周りに誰もいなくなるぞ
愛は育てるもんなんだよ
絶対的なもんが最初からあるわけじゃねえ
この記事へのコメント
子供の頃にこの事実を知っていれば残酷で可哀想だけど、40手前まで知らなかったのならそれは幸せなことじゃないか
そもそも40にもなれば祖父はおろか父親からも独立した1人中年なんだから、母や祖母は苦労したにせよ本人には無縁なことだよ
40まで隠し通した人達に感謝したほうがいいくらいじゃないか?
それより、こんなことで一々「俺もその血が…」なんて中学生みたいなこと言ってるほうがね…
父親や祖父を「40で結婚できない理由」にしたいだけに見えるよね
その話聞いて「ジジイたちってクソだったんだなw」じゃなくて
「俺にも呪われた血が・・・」って思うおっさんも痛いな
まぁまぁまぁ、
彼もお前も俺も独身仲間じゃないか!なぁ