長年の友達が風〇嬢だったと知った時が一番衝撃だった。
初期のツイッターで趣味が同じだということで仲良しになり、時々会って遊んでた。
会った印象は、素朴な感じの女性だった。麻の服とか着て丁寧な暮らしをしてる女性を思い浮かべてほしい。
場を仕切ってくれるし、誰にでも平等に接してくれる人だったからみんなに好かれてた。
仕事の話になると、「接客なの。面倒なお客もいて大変だよー」と言ってたので、着てるものが結構高そうだし、デパートかなと勝手に思い込んでいた。
時々ツイッター上で、「職場の女の子達に持っていくお菓子とパックを買った!感想聞くのが楽しみ」とか言っていたりしたので、女性限定とはいえお菓子とパックを人数分用意するとか気前いい人だなーと思ってた。
私が結婚することになって、その友達を呼んだらそれはもう喜んでくれて、結婚式にも来てくれた。
お礼の連絡を入れたところ、
「まあ気づいてたと思うけど、私風〇嬢なの。結婚もしてるけど笑あ、納税もちゃんとしてるよ!
大学出てからこれ一本でやってたんだ!普通の仕事について、いい人と結婚できた私ちゃん凄いよ」
とかえってきて「風〇だったの!?」とびっくりした。
一応その後もお付き合いは続いた。仕事の話は一切せず、趣味の話をずーっと続けた。
お付き合いして4年後、その人は癌で亡くなった。
その人の旦那さんと私、フォロワー仲間、複数の風〇嬢仲間と思しき女性たちが看取った。
旦那さんは彼女が風〇で働いてるなどと思いもせず、デパート勤務だと思いこんでいた。
しかも風〇仲間の女の子達も稼いでるから身なりはきれいなので、説得力が増していた。わざわざデパートで働く人のような清楚な感じにするために、髪を黒く染め直したりした風〇嬢もいた。
「僕は、大学出てすぐに入った会社がブラックで、病気になってしまって。当時付き合っていたが少ない稼ぎで支えてくれたんです。
お陰ですっかりよくなって、ちゃんと働けたんです。僕は何にも彼女にしてやれなかったんじゃないか、こんなのいけない」
とオイオイ泣いていた。これ絶対言えないやつだわ…頼むから周りの女の子もバラすなよ、と私は旦那さんの思い出話しにウンウン頷きながら冷や汗が流れた。
幸い女の子達も号泣しながら完璧に口裏を合わせていた。とてもいい人だったらしい。
だけど、葬儀のときに旦那さんに声をかけられ、「妻が風〇勤務だったと聞いたことはありますか」と聞かれて心臓飛び出るかと思った。「いいえ!?知りませんよ、どうしてそんなことを?」と聞くと、なんと亡くなってからすぐ、女性のお母さんにバレたらしい。
お母さんは「風〇」という仕事がどういう仕事なのかイマイチわからず、風〇の女性が使う大人のおもちゃやローションを入れたバッグ(お仕事仲間の人に聞いたら、デリヘルの人は常にこれを持ち歩くらしい)を「旦那さん、これ何かしら?」と聞いたことで発覚。
旦那さんは私に「違いますよね誤解ですよね」と涙目だった。ここで旦那さんに知ってましたなんて言ったら精神崩壊するんじゃないかと必タヒに考え、
「あ!そういえばね、お付き合いしはじめのとき、奥さんのお友達が開催したパーティーのビンゴ大会で、悪ふざけでそんな品物を用意した人がいたんですよ。
当時ツイッターでその人と奥さん大喧嘩になっちゃって。相手はもうアカウント削除しちゃったし、奥さんも見たくないからってやり取りも削除しちゃって」
と嘘をついた。「捨てたら捨てたで旦那に見つかったら誤解産みそうって悩んでて、私がいっそのこと隠しておくのは?と言ってしまったんです。ほんとごめんなさい」の一言でようやく納得したらしく、ホッとした顔になった。
その後その人の旦那さんと私達夫婦の交流は続いたけれど、旦那さんが去年、これまた奥さんと同じ所を癌でやられて治療の一切を拒否して亡くなった。
旦那さんが亡くなる前、私は自分の夫に「奥さんの葬儀の時、風〇に勤めて無いかと聞かれたの覚えてますか。あれ本当なんです。私達の結婚式の後に初めて知ったんです。嘘をつきました」と告白した。
夫は考え込んで、「聞かなかったことにしよう。それをあの旦那さんに言ったら、きっと生涯後悔する。多分あなたは間違ってない」と言われた。
妻が風〇勤務だったとは知らず、最期まで「妻は薄給なのに僕をずっと支えてくれた。しかも頑張って貯金もずっとして、美味しい料理も作ってくれた…本当に僕を大切にしてくれた…あの人に会えただけで僕の人生は意味がある。やっと妻のところに行ける」と繰り返していて穏やかだった。
多分あれで良かったんだと思いたい反面、でも私は嘘をついてしまったとずっと後悔してる。本当に言われるまで全く気づかなかった。あれでよかったのか。
>>789
ついて良い嘘の類いだね。
例え、友人の旦那さんが事実を知った上で、
あなたの嘘を聞いていたとしても、
自分の妻には、庇ってくれる友人がいたと思える嬉しい嘘だと感じると思う。
もちろん、あなたの嘘を信じて、薄給の妻が支えてくれた。って思うのも幸せだと。
あなたには、重い荷物になるかも知れないけど、
事実をばらしたら軽くなる荷物でもなさそうだから、今がベストじゃないかな?
相手を傷つけないための「白い嘘」だから、
むしろGJ
>>789
あなたは後悔しているかもしれないけど、あなたの嘘はお友達さんもその旦那さんまでも守った優しい嘘だと思う。
きっと天国でお友達が「ごめんね」って旦那さんに謝ってて、旦那さんも許してくれてるんじゃないかな。そういう優しい人たちだったんじゃない?
その後悔はもう置いていっても大丈夫な荷物だよ。当人たちは残念だけどもういないんだから、抱えていてもしかたない。二人の命日に「そんなこともあったな」と思い出して二人のことを考えるくらいで良いと思う。
誰も傷つくことがないように振る舞ったあなたはとても立派な人だ。
嘘も方便って言葉があるくらいだからこれで良かったのだと思います。
嘘でもその嘘はついてよかったんです。
後悔などもう手放してしまえば?それでよいと思います。
この記事へのコメント
ちゃんと申告してたなら納税額でバレそうなもんだけど。
うまく隠す方法でもあるのかな?
付いていい嘘を咄嗟に言えたのも凄いし、周りの人達みんな優しい世界で良かった。それで良いのよ。
優しい嘘
優しい人だね
難しいかもしれないけどあまり気に病まずに生きて欲しい