長いです、申し訳ない。刃物、知的障害についてさっぱりと触れます。
家族への違和感が気のせいではなかったのが一気に明らかになったこと。
我が家は婿養子の父、年上の母、長女の私、知的障害を持つ妹(母は、妹が大変な難産で子宮はとったそうです)という家族構成です。
親戚関係は、父方は幼いころ遊んでもらった記憶があるのみ。
母方の親戚は、他県に祖父母、子供を持たない叔父叔母(母の妹)に交流があります。
父はとてつもない働き者で、家族を顧みない傾向でした。
仕事の多忙さからめったに顔を合わせませんでしたが、会えば体罰も込みで厳しくしつけられ、時に幼いながら理不尽に感じる理由でたたかれることもありました。
そんなことで父はやや嫌いでした。(高校生のころには厳しさも愛ゆえと思い家族のためにあんなにも働く父に感謝をして過ごしていました。)
さほど年の離れない妹は脳に障害を持って産まれ、手術の連続でしたので、小さなころは触れ合うこともままなりませんでした。
手術、入院を繰り返すたびに、まだ幼い私が一人で留守をするわけにもいかず、小学校中学年くらいまでは他県の母方の祖父母に預けられていました。期間にして一度に2か月弱でした。
預けられている時は祖父母と叔父叔母が面倒を見てくれました。どちらも母と同じ姉さん女房の家庭です。
叔父叔母は楽天的なところはあるけど、我が子のようにしてくれました。ただ、たまに叔母とほかのおじさんが当たり前のように家族行事に来ていました。
祖父母は、元の祖父が早くに亡くなったために今の祖父が婿に入った形の再婚だそうで、祖母より15くらい年下でした。いつも働きに出ていました。
祖父母とも私にとてもやさしくしてくれました。ただし、祖母については、性格がきつく、友のない人でした。
また、祖母は私に異様にやさしい反面で、妹や父、母また祖父に対してひどく当たることがあるので、どうしたらよいか解らないことがありました。それに、姓を継げ、土地を継げと毎日のようにおかしなくらい刷り込んできました。
母はすごくしっかりしていて、厳しくもありましたが多くの愛を注がれ、母がいるからさみしさも堪えられました。父の収入はかなりあるはずなのにどうしてか常にパートをしていました。そして、よくトイレで嗚咽していました。体調が悪いと言っていました。
まあ普通の家族だと思っていました。
家族で出かけることもあったし、親戚で集まりますし、ときどき怒鳴る声が聞こえるだけで。
そしてピリピリした空気を感じたり、大人がなにやらひそひそ話し合っていることが頻繁にあるだけで。
高校大学にもなると、よそのお家のことを聞いて、うちとの比較でどこか違和を感じても、どこの家庭にも多少問題はあるだろうとスルーしました。
さらに、父のがんを母が早期発見したりして、なんだかんだ仲のいい夫婦なのかな、と感じていました。
ここまでが前提です。
ある日、パスポートを取得すべく戸籍を取りました。
すると、長女の欄に妹の名前があり、私は養子となっていました。
悩みましたがすべて教えてくれと話してみると、様々なことが明らかに。
・母は父と再婚した。私は母の連れ子
・妹の障害の原因はおそらく祖母の暴力
・実父と離婚の理由は母方祖母に刺され、その後もいじめられ鬱になったため。刺したのは婿養子でない(姓を継がない)のを嫌ったため
・祖母は昔からがめつさや差別がひどく、気に入らないことがあるとすぐ刃物を向ける。また、姓や土地に異常にこだわる
・母や現祖父は何度も刺されている。妹も父も刺されかけている。警察や医者に相談し、薬を飲ませ施設の空きを待っている。
・現祖父は、婿養子ではなく、養子。遺族年金をもらうため。さらに、現祖父と祖母は元の祖父が健在のころから長く不倫関係にあった
・現祖父が定年を超えても働いているのは貯蓄、年金に見合わない土地の税を払うため。売ろうとすると祖母が暴れる
・実は叔母も再婚。子供を持たないのではなく、子宮の病気で持てなくなってしまった
・叔父はマルチ、水商売の女性などに多額の金をつぎ込んでしまったことがあり、叔母はもはや叔父公認で不倫をしている
・父方の親戚と縁が切れたのは妹の障害を知りひどく罵ってきたから、それ以後、金の無心がひどかったから。しかも今も金の無心がある
・父は昔からギャンブル、女にだらしなく、何百万単位の借金を繰り返している。しかも、隠れて父方の親戚に送金している
・現在、父の不倫相手に母を相手取った(!?)裁判を起こされている。さらに、父はその不倫相手のために父の兄から弁護士を紹介してもらった(!?)し、費用も出している。しかも、不倫相手は同じ職場の女
など、挙げたらきりがないが代表的に衝撃だったのはこんなところで、パズルのピースがはまる感覚でした。
父は、昔私と母を本当に愛しているから結婚して守ろうとしてくれたそうです。
しかしこのような環境ならこじれて仕方なかったのかもしれません。
母がトイレにこもっていたのもストレスからだと知り、思い返すと切なかったです。
時は流れ、裁判はもちろん母の全面勝訴で終わりました。
叔父叔母は相変わらずの友達夫婦です。
祖母は完全な認知症になり入院し、祖父は刺される心配もなく穏やかに過ごしています。
無理して保っていた土地は無事に売れ、老体にむち打ちの重労働からも解放されました。
父は会社を不倫相手ともども事実上解雇。別の会社に引き抜かれ、単身赴任だけどたまに帰ってきます。妹も障碍者雇用枠で就職し頑張っています。
私は普通に就職をして、様々なことを一人で受け止め育ててくれた母への深い感謝を胸に
毎月祖母の入院費用や家へ生活費をいれています。
当時は良い人と思っていた家族の悪い面が一気に見えて衝撃だったなー。
ご指摘ありがとうございます。正しくは
×嗚咽していました
〇嘔吐いていました
です。
この記事へのコメント
すまん長くて無理だった
目が滑ってアカンかった
「ここまでが前提」と言う奴の話が分りやすかった試しはない
もどすときの声を「オエッ」って表記するから嗚咽と混同してしまうかなw
結末がきれい過ぎて嘘くさいが
めでたしめでたし