20年以上前の話です。
元夫には「勘当された末妹」がいた。勘当されてたから結婚式にも来ず、親戚付き合いもゼロ。会ったこともなかった。
なぜ勘当されたかというと異常に男グセが悪かったという。
十代の頃から何度も妊娠と中絶を繰り返し、二十歳になる前に勘当されたという。
「今どこにいるかも知らない」と言われた。元夫はその末妹を毛嫌いして、話題に出ると嫌な顔をした。
その末妹が、元夫祖母の葬儀にひょっこり現れた。
黒のワンピースにラメが入ったタイツ。髪は結ばず長いまま垂らしていて、大きなイヤリングを耳に下げていた。
どうしていいわからず、あっちへウロウロ、こっちへウロウロという感じ。
子どもみたいだった。でも誰も彼女を相手しようとしない。
私は教職なせいもあって、見かねて「こっちへどうぞ」と隣に座らせ「みんなの真似をしてれば大丈夫ですよ」と言った。
そしたらすごくなつかれてしまって「お姉さん」と呼ばれ、「やさしい、やさしい」「好き」と言われた。
じっと黙ってるのが苦手のようだったが「静かにしてましょうね」「しーっ」と言えばわかってくれるし、訊き分けのいい五歳児という感じだった。
途中で「トイレ」と言うのでトイレに連れてってあげたら、
財布から一万円札を出して私に渡してこようとする。
末妹はたどたどしい説明で「女の人にはお金をあげて、男の人にはエッチをさせないと優しくしてもらえない」という意味のことを言った。
これはもう絶対にどこか障害があると思い、差し出がましいが親戚が働いてる病院の電話番号をメモに書いて
「ここに電話して。みんな優しいから大丈夫ですよ」と渡した。
席に戻ったら元夫はやっぱり嫌な顔をしてた。
その後末妹さんは病院に行ってくれたようで、思ったとおり正常より知能がだいぶ下だった。
成人だったから親兄弟に連絡は特に行かず、そのまま行政に保護されたらしい。
それっきり末妹さんとは一度も会ってないけど、病院の紹介だからちゃんとした所に保護されたはず。
ヒモみたいな男と住んで、ヒモと店にだいぶ搾取されながら風〇業をやってたらしい。
元義実家は典型的な「子の障害を認めたくない親」で、適切な療育をさせなかったみたい。多分わかってたと思うんだけどね。
大人になってあれだから、子どもの頃はもっと知的障害が顕著だったはず。
末妹を病院に行かせたことは元夫にも元義実家にもバレなかったけど、何となくそれ以後ぎくしゃくしてしまって結局離婚した。
あなたはいい人だ!
少なくても一人の人間を助けたのだし、知らぬ振りしていたら元義理の末妹さんは悲惨なだけの人生だったろう
元夫や義両親みたいな人は今でもいますが早期に訓練受けさせていれば未成年で妊娠中絶繰り返すなんてなかったはず
あなたは正しいことをした
えー。素直に話を聞いて言われた通りに行動出来るなら療育して然るべき指導と監視の目があれば
健常者と同等までは行かないけどちゃんと社会生活して自分の体を痛めることなく平凡な暮しが出来ただろうに…
妹さんは無事に保護されて福祉の網に救い上げられて、128はそんな屑な家と縁が切れて寧ろ良かったと思う
>>128
あなたはその女性の人生を救ったんだ
それと共にそんな義家族・元夫とは縁が切れ、自分自身の人生も救ったんではないかと思う
なさったことは正しい
ふたりの人生を救ったんだと思いますよ
この記事へのコメント
いい話だなと思うけど、このスレのある板の住民は同じ口で「明らかにホストに搾取されて水商売やってる知的グレーの女性」とか「知識や知能の不足ゆえに色んな失敗をした母親」を親の仇のごとく叩きまくってるから、「手のひら返し」「救われなかった人にこそ優しさに向けろよ」と感じる
立派な教職者だわ。
おばあちゃんだけが可愛がってくれたのかな
誰も呼んでないだろうに最後のお別れに来たのは、祖母に呼ばれて義姉と引き会わせてくれたのか
そう考えると胸が痛くなる重いだわな
AVや風俗にはこの話のように知的グレー以下でいいように搾取されてる女性も多いというけれども、
風俗できないぐらい歳をとったらどうなってしまうんだろうと思うと苦しい
少なくとも元義妹さんは行政に保護されて良かった